奥州総鎮護 志和稲荷神社
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稲荷日記
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2012年03月10日

明日で

震災から一年が経とうとしております。
千年に一度と言われる先の大震災。その凄惨な傷跡は深く残り、今も尚、多くの方々が不便な生活を強いられております。
思い出すだけでも胸が苦しく締め付けられ、決して忘れられない姿が瞼に焼き付いて離れません…

しかし、その様な中でも全国、世界中の方々から温かな御支援を頂き、一日一日復興へと向けて歩みを早めております。全ての御支援に対し、心より篤く御礼を申し上げると共に、今後も変わらぬ御理解と御協力を申し上げる次第でございます。

本当の復興と言える迄はまだまだ長い時間が必要です。今後も何が必要か、災害に対する意識を高め更なる活動を行わなければなりません。

その一つとして、先日東北六県神道青年協議会が主催となり開催された研修会に参加させて頂きました。



「平成23年度東北六県神道青年協議会研修会」でございます。
東北各地より80名近い青年神職が参集し、本年は秋田県にて開催されました。

今研修会は改めて震災当時の状況や現在に至るまでの様子、今後の復興活動に何が必要かを改めて考えることを目的としております。



第一講は陸上自衛隊第二十一普通科連隊長兼秋田駐屯地司令「末吉 洋明」様より、当県「釜石市における災害派遣活動」についてと題し御講義頂きました。
自衛隊の先遣隊の出動から本隊が現地に赴くまでの迅速なる対応、現地に於ける数多くの活動について、映像、記録を合わせてお話し頂き、その凄まじさ、自衛隊隊員皆様の心情や御活躍を改めて認識する講義となりました。



第二講は福島県飯舘村に鎮座されております綿津見神社宮司「多田 宏」様に「神社の存在意義と神職の果たすべき役割」と題し御講義頂きました。
飯舘村は御存知の通り原発事故により計画的避難区域に指定され、住民の殆どが避難しなければならない状況になってしまいました。
目に見えぬものとの闘い。その中でも大神様を残しては避難出来ないと、家族を避難させ、自らは残り現在も地域の為、神職の責務を果たす為に神明奉仕を続けられております。この講義から参加者全員が多田宮司様の赤誠を感じることが出来たことと思います。



第三講は宮城県石巻市鎮座されております金華山金山神社名誉宮司「奥海 睦」様に「震災後の金華山の人と動物」と題し御講義頂きました。
金華山金山神社は牡鹿半島の沖1Kmほどに浮ぶ周囲26Km、中央最高点445mの金華山に鎮座されております。津波により大きな被害を受け、定期船も運航することが出来ず、完全に孤立した状況となってしまいました。その中での復興活動の歩みは非常に過酷を極めたことは言うまでもありません。
また、金華山と言えば鹿や猿と言った動物も有名ですが、震災があっても変わらぬ野生動物達の対応能力の高さ柔軟性に驚かされたとのことでした。生きる為の知識、備えを生まれながらに身に付けているのだと、改めて認識することが出来ました。

各地に広がる震災の被害。
確かに復興までは永い年月が必要です。しかし、それでも私達は生きて歩みを進めていかなければなりません。
本日から各地で震災の慰霊祭が斎行されております。決して忘れてはいけない、風化させてはいけない東日本大震災。

本日は当神社「中午祭」に於いても復興祈願祭を斎行し、更に各地が輝きを取り戻すよう祈願させて頂きました。
「行動も大切ですが一番の使命は祈り。」これは神職に課せられた命運とも言えます。
一日も早く被災地に笑顔が戻るよう、誰もが穏やかに健やかに過ごせるよう、これからも日々祈り続けて参ります。それが少しでも希望の光となるように。
明日であの震災から一年です。行き届かなかった部分も沢山あるかと思います。その部分をこの先必ずや解決し、少しでも前へ進む力となるように今後も共に歩んで参りましょう。

2012-03-10 16:06:16 | 東日本大震災


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