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2010年11月04日
雨の山々
本日も朝から雨の降り止まぬ一日となりました。
稲荷山からも雲が立ち上り、上空は厚い雲に覆われております。
紅葉真っ最中のモミジも…
しっとりと雨に濡れ、また違った風情を感じさせてくれております。
さて、先日もお伝え致しました通り、11月は「霜月」。
その名の通り、霜の降りる月です。先月の10月は稔りの豊かな月。それに対しこの11月は晩秋。来る冬を前に、木々は一気に紅葉に生命を尽くし、侘びの景色に移り変わります。
そんな11月はかの有名な新古今和歌集「三夕の歌」がしみじみと感じられる時でもあります。
さびしさはその色としもなかりけり
まき立つ山の秋の夕暮
寂蓮法師
心なき身にもあはれは知られけり
しぎたつ澤の秋の夕ぐれ
西行法師
見わたせば花も紅葉もなかりけり
浦の苫屋の秋の夕ぐれ
藤原定家
新古今和歌集所収の「秋の夕暮れ」を結びとした「三夕の歌」。美しく侘びしさの漂う秋の夕暮れ。美しい日本の情景。
どれも秋の風情を五感で感じ取れる日本人の感性を伺うことが出来ます。
今だからこそ、そんな日本人の風情、情緒、それを感じる心をいつまでも受け継いで行かなければならないと実感する今日この頃です。
こちらは雨の中でも更に輝きを増しております。
本日御紹介するのは「国華強太」。
その名の通り赤紫の花びらが力強く、私達の目を楽しませてくれております。
まだまだ開催中の菊花展。秋に彩る菊の華を是非お楽しみ下さい。
2010-11-04 16:05:57 | 草花
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