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2008年08月08日
飛び交っております。天敵と言えばこの季節は「アブ」でございます。稲荷のアブは参拝の方々の中でも有名で、慣れている方は参拝の前に対策済み。職員も対応には慣れているものの、絶対数でかなり劣っておりますので日々戦いです。この戦いが過ぎると稲荷山も秋です。皆様が穏やかな秋を迎えられるよう心よりお祈り申し上げます。さて、先日の研修会。本日は講義の風景をお届け致します。第2講で御講義を賜りました村喜本店代表「村田英作」先生でございます。「早池峯山の歴史と自然」と題し国定公園として、また早池峰山を彩る高山植物帯について詳しくお話し頂きました。こちらは二日間の研修会場から全面的に御協力を賜りました早池峯神社宮司「山陰幸三」先生でございます。「早池峯の信仰」と題し、神社の由緒、変遷、また麓に伝承される「早池峯神楽」の歴史まで幅広く御講義頂きました。写真は気にせず集中願います。陸中一之宮駒形神社様の山下禰宜さんです。当会創立60周年記念事業実行委員会の実行委員長も勤められております。第4講にはユネスコの無形文化遺産に、日本の提案候補として推薦されることが決まった国の重要無形民俗文化財「早池峰神楽」の鑑賞が行われました。日が沈み、篝火の灯りだけの幻想的な雰囲気。誰一人口を開くことなく、全員がその歴史深き神楽の姿に引き込まれておりました。「岩戸開きの舞」。今回は我々青年神職が観賞という事で、神話に基づいたものを中心に御奉納頂きました。「権現の舞」。時には穏やかに、時には激しく勇壮に。見るもの全てを魅了するのが「早池峯神楽」。早池峰神楽は、花巻市大迫町の大償、岳の両地区で伝わる神楽。早池峰山を霊山として信仰する山伏が演じていたと言われており、明治以降に一般に伝承され、現在は8月1日の例大祭などで演じられております無形文化遺産とは、文化の多様性を尊重するため、世界各地の民族伝統芸能や口承文化、少数言語などを「代表一覧表」に記載するそうです。我が日本からは既に能楽、人形浄瑠璃文楽、歌舞伎が指定されています。早池峯神楽は外務省と文化庁の連絡会議で正式に決定し、9月に推薦される予定だそうです。 「神楽は早池峰山を信仰する地域の人々と一体となって残ったもの。」その言葉の通り地域の方々がひたすらに守り伝承してきたからこそ、今の姿があるのだと思います。その重みと歴史、神職として生きる中で最も必要で大切な事を改めて実感致しました。
2008-08-08 16:00:18 | その他
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