2011年06月02日
しっとり
昨晩から境内を濡らす雨は、しっとりと優しく境内の木々を包んでおります。
先日は6月のスタートを気持ちの良い青空で迎えられたと思っていたのですが、早速雨の混じる曇り空になってしまいました。
ひさかたの 雨の降る日を ただ独り
山辺に居れば いぶせかりけり
大伴家持(万葉集)
こちらは邇京に居た大伴家持が紀女郎に贈った歌。「空から雨の降る日にただひとり山辺にいますと、気分がすっきりしないものです」そんな意味が込められた歌でございます。
そんな気持ちを救ってくれるのは、雨に濡れ落ち着いた輝きを見せる境内のモミジ達。
爽やかな緑のお陰で湿った空気が少し和らぎます。
そんな雨の中、本日も境内にはこちらの音が響いております。
本日の「現場報告」。
昨日取り付けた、黄色の板を鉄のパイプを使い頑丈に補強しております。
周囲もこの通り補強済み。これからどんな作業に移るのでしょうか。今月は雨の多い月でもございます。作業を終えられた後は風邪など引かれないよう、暖かくしてお休み頂ければ幸いです。
今後も変わらぬ安全な作業を宜しくお願い致します。
2011-06-02 16:03:57 | 境内