2011年08月29日
穏やかに
棚引く雲。
暑さも和らぎ、日中も以前に比べ過ごしやすくなってきた稲荷山。御参拝の方も「稲荷山は本当に涼しいですね」と爽やかな雰囲気を満喫されておりました。
緑輝き、木々の間から溢れる陽射しも清々しく。
日に日に秋へと向かう中で、この暑く照り付ける夏が過ぎ去ってしまうのも少し寂しい気も致しますが、これも四季の移り変わり。
そんな事を思えるのも秋に近づいた証拠でございます。
さて、涼しくなると少なくなるのが天敵の「アブ」御一行様。
今年は例年に比べ少なく感じましたが、その勢いは変わることはありません。
この時期になり数は少なくなったものの、まだまだ元気に境内を飛び回っております。排気ガスに集合致しますので、車でお越しの際は充分に排気が収まってからお降り下さいますようお願い申し上げます。
そんな午前中、こちらを頂きました。
久し振りの「おやつの回」。
「桃」。
そのままでも良し。冷やすと更に良し。果汁が豊かで、とろける様な食感と濃厚な甘みは文句なしでございます。
「桃」は「古事記」では、伊弉諸尊が桃を投げつけることによって黄泉醜女を退散させました。その後、その功を称え桃に「大神実命」の名を与えたと言われております。
また、民話の「桃太郎」も桃から生まれた男児が長じて鬼を退治致します。
その事からも古くから桃には邪気を祓う力があると考えられています。
残暑厳しいこの季節。皆様も桃を食べ、身体の邪気を祓い、健やかに穏やかに過ごして参りましょう。
2011-08-29 16:10:19 | 境内