2011年09月09日
重陽の節句
本日は9月9日。
古くから奇数は縁起の良い陽の数とされ、一番大きな陽の数である9が重なる9月9日を「重陽」として節句の一つとして来ました。
また、この日は別名「菊の節句」とも言います。
「菊」には不老長寿の薬としての信仰があり、鑑賞用としてより先に薬用として栽培されていたと言う事も伝わっております。それに肖り、奈良時代から宮中では菊酒を飲み邪気を祓い、長命を願うという風習が行われておりました。その後、平安時代には「重陽の節会」としての行事となり、江戸時代には武家の祝日となったそうです。
そんな昨日の夕刻。
綺麗な夕日が西の空を染めておりました。真っ赤に沈む太陽も良いものですが、雲に隠れながら沈む秋の夕日もまた格別です。
そんな夕日の後は…
稲荷山も青空に恵まれます。
空の写真ばかりと言われても仕方がありませんが、この空の青も自然の恵みの一つ。
勿論、曇り空もそこから降りしきる雨も全て自然の恵みでございます。晴れた時にはその青さに感謝し、雨が降ったのであればその潤いに感謝する。今は震災に台風にと自然の驚異に晒され、その思いも薄れていると思います。
しかし、この国に生きる我々はその災害とも共に生きていかなければなりません。もうすぐ半年。決して忘れてはなりません。そして、我々が出来ることはそこから学び、次へ生かすことです。
2011-09-09 16:38:00 | 境内