2012年06月12日
ゆっくりと
「耳欠け狐」さん。
雨を心配しながらも皆様の御参拝をお待ちしておりました。
小鳥の囀りと、滝名川の音。風に吹かれ揺らぐ葉の音。
その全てが見事に重なり合い、稲荷山の時の流れを奏でております。
今の世は慌ただしく、ただ足早に過ぎ去っていきます。その急な流れに身を任せ生活していくことも充実した日々と言えるでしょう。やがては厳しくもある流れの中で、忍耐と心の強さを養うことが出来るかと思います。
しかし、時に肩の力を抜き、ゆっくりと深呼吸をする。自然に身を任せ、その声に耳を傾ける。心に優しさと癒しを。そして、溢れる笑顔を。
今だからこそ、そんな時間が必要なのだと思います。
震災から昨日で1年と3ヶ月が経ちました。先日もお伝えした通り、当県を始め東北各地、関東に至るまであの傷跡は癒えておりません。一丸となり必死に歩んできたこの1年3ヶ月。それはこれからも変わることはありません。
その中でも自分を癒す時間を大切にしましょう。好きなことをする時間。自然と触れ合う時間。それぞれの大切な時間。その時間が心に安らぎを与えてくれるはずです。その安らぎが恵みの雨のように必ずや日々の生活を潤してくれます。
復興へ歩みを緩める訳にはいきません。しかし、心には安らぎとゆとりも必要です。全員が笑顔で復興へと歩めるよう、そんな明日が来る事を切に願っております。
さて、本日の稲荷山は…
雲が多い為か、気温も余り上がらず過ごしやすい一日となりました。
しかし、そんな中で不機嫌な方が…
戸川職員さんです。
何故かと言うと、本日はお留守番係となり大好きな境内作業に向かうことが出来ない為。
「なんたらよ〜」と言っておりましたが、真剣に社務所にて作業をされておりました。
最後に…
そんな戸川職員さんお勧めの「マーガレット」でございます。
境内正面の土手で静かに可憐に咲いておりました。花言葉は「誠実」「心に秘めた愛」「真実の友情」とのこと。6月までが見頃と言うことで、もう少しだけそんな姿を楽しめそうです。
2012-06-12 16:40:33 | 境内