奥州総鎮護 志和稲荷神社
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稲荷日記
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2011年05月11日

2ヶ月

あの震災から今日で2ヶ月が経ちました。
自衛隊や警察、消防、自治体にボランティアの皆様の御支援。そして、なにより被災された皆様の復興への想い。それらが大きな力となり、新幹線の復旧や物流の回復と言う、復興への兆しへと繋がったこの2ヶ月。

それに対し、未だ11万人を越える方々が過酷な避難生活をされております。復旧への財源確保もままならず、居住用地の確保も思うようには進まないこの2ヶ月でもありました。
原発の収束までにもこれからまだ長い時間が必要とされており、更なる被害が拡大しないことを祈るばかりです。

この2ヶ月。私達に何が出来たのか。そして、今後何が必要とされているのか。私達には手の届かないことかもしれません。それでも声に出し、訴え、伝えていくことは出来るはずです。それがやがて確かな行動に変わっていきます。

言葉の力。言霊。
確かな未来を信じて、今後も共に歩んで参りましょう。

稲荷山は今日も花咲き香っております。



正面の鳥居と共に。
枝垂れ桜も暖かく皆様をお迎えし…



その姿を稲荷の梅が優しく見守っておりました。

その下では…



完全装備の戸川職員さん。
生命力を増した雑草との闘いが繰り広げられております。
その横では…



今年も赤くその実を染めた「椿」が見事な花を咲かせようとしております。
椿は万葉集のころから歌にも詠まれ日本人に親しまれて来ました。肉厚の葉の中に真紅の花を咲かせ、花びらが散るのではなく、花ひとつが丸ごと落ちるので落椿という言葉もございます。

あしひきの 八つ峰の椿 つらつらに
       見とも飽かめや 植ゑてける君
                     大伴家持

2011-05-11 16:19:11 | 東日本大震災


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