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2011年12月16日
師走。この言葉を聞くだけで慌ただしく感じられるのは気のせいでしょうか?今年も本日で残すところ半月となりました。年末、新年を迎える準備もいよいよ本格的となり、街中も賑やかで華やかな雰囲気に染まっております。そんな中、神社では新年を迎える為の御神札を頒布する作業が最盛期を迎えております。皆様の御自宅にも神職、総代の皆様によって神宮大麻を始め氏神様からの御神札、年神様が頒布されている事と思います。神棚を綺麗にし、新しい御神札を祀り、家族揃って手を合わせる。家内安全、家運隆昌、無病息災…それぞれの願いを込め、新年が佳い年でありますように祈る姿。これは我が国の素晴らしき伝統でございます。神棚は家庭、家族の中心です。是非、皆様にも新たな気持ちで新年を迎えられるよう神棚、御神札の準備を重ねてお願い申し上げます。その頒布活動にあたり、被災地でも神社、神棚を心の拠り所としてお祀りして頂きたく、先日はこちらでお正月準備の御案内を御奉仕させて頂きました。釜石市鵜住居町に鎮座されております「鵜住神社」様。こちらは当岩手県神道青年会の花輪地区委員さんが宮司をされており、その御縁で今回の活動となりました。この鵜住居地区は釜石市の中でも被害が大きく、住民のほとんどの皆様が現在も仮設住宅にて生活をされております。今回は鵜住居地区の仮設住宅を巡回し、新年を迎える為の準備について御案内をさせて頂きました。当会会員も花輪宮司さんと共に一軒一軒巡回致しました。皆様からは「これで新年を迎えられます。」「来てくれて有り難う。」「心が落ち着きました。」とお声を掛けて頂き、会員一同も安堵の表情を浮かべておりました。当稲荷日誌でも御存知の熊谷神職さん、菅村神職さんにも12月の冷たい風が吹き抜ける中で御尽力を賜りました。その途中、綺麗に色付いた柿が風に揺れておりました。秋から冬へ。季節は移り変わり、震災の後とは言え、毎年変わらず厳しい寒さが到来します。まだまだ過酷な世活が続く被災地。2日間を掛けての今回の活動が少しでも皆様の心の支えとなれば幸いです。岩手県を始め、東北各地の皆様の御健勝と全ての皆様が麗しき新年をお迎えになりますよう心より御祈念申し上げます。
2011-12-16 15:01:32 | 東日本大震災
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